中島みゆきの病気説と現在の姿|重病の噂と療養報道の真相を追う
中島みゆきに重病説が浮上した発端は、2020年に遡る。ラスト・ツアーと銘打たれた全国公演「結果オーライ」が、世界的な感染症の拡大によって道半ばで中止を余儀なくされた。以降、大規模なライブ活動が一時的に途絶えたことで、一部の週刊誌やネットニュースが「体調不良による引退危機」「療養生活への突入」などと過激な見出しを躍らせたのだ。
しかし、所属レーベルであるヤマハミュージックコミュニケーションズの公式発表や関係者の動向を精査しても、彼女が重病を患って長期入院したという事実は一切存在しない。年齢を重ねるなかで無理のないスケジュール調整を行っているのは確かだが、それは表現者としての質を極限まで保つための英断に過ぎない。根拠のない健康不安説は、単に表舞台に出ない期間が長かったことによるファンの心配と、扇情的なゴシップ記事が生み出した幻影といえる。