指に力が入らない原因を究明!脳梗塞や頚椎症を疑う危険なサイン
突然の指の脱力において、最も警戒すべきは一刻を争う脳血管障害だ。日本脳卒中学会が広く啓発しているように、脳梗塞の兆候は「突然現れる」点に最大の特徴がある。昨日まで何の問題もなかったのに、今朝になって急にお箸を落とす、ペンを握る力が抜けるといった症状が現れた場合、脳の血管が閉塞して神経細胞への血流が途絶えている可能性を疑わなければならない。
脳梗塞を見逃さないための国際基準である「FAST(顔・腕・言葉・時間)」の確認は不可欠だ。指に力が入らないと同時に、顔の片側が下がる、両腕を前に伸ばしたときに片方の腕が自然と落ちてくる、ろれつが回らないといった症状が重なるなら、迷うことなく救急車を要請すべきである。発症から治療開始までの時間が後遺症の重さを直結して左右するからだ。
一方で、指の特定の部位だけにピリピリとした痺れや痛みが先行し、数週間から数カ月かけて徐々に力が入らなくなってきた場合は、腕や手首を通る末梢神経の障害が疑われる。急性の中枢神経疾患か、慢性的な末梢神経障害か。発症のスピード感と付随する症状の広がりこそが、最初の命運を分ける判断基準となる。