直言居士・鳩山邦夫の激動政治人生|死刑執行の苦悩と名門の真相
明治の元勲から続く日本屈指の政治名門「鳩山家」。その4代目として生まれた彼は、幼少期から国家の舵取りを身近に感じながら育った。東京大学法学部を首席級の成績で卒業後、元首相・田中角栄の秘書として政治の薫陶を受けたことは、彼の政治家としての骨格を決定づけた。「憲政の常道」を重んじる血脈と、たたき上げの泥臭い政治手法。この二つが同居していた点こそ、彼の真骨頂だった。
兄である鳩山由紀夫と共に「鳩山兄弟」として注目を集め、新党結成の波にも乗り出したが、二人の政治的スタンスは対極を描いていく。自他ともに認めるタカ派であり、現実主義的な政策推進を掲げた彼は、後に自由民主党へと復帰し、党内でも独自の地位を築き上げた。名門の重圧を背負いながらも、自身の言葉で語ることを諦めなかった姿がそこにある。