真冬のデニムジャケットは寒い?プロが教える極暖重ね着の黄金則
デニムの物語は、ゴールドラッシュに沸く19世紀のカリフォルニアから始まった。創業者リーヴァイ・ストラウスが立ち上げたリーバイ・ストラウス&カンパニーが生み出したタフな作業着は、過酷な肉体労働に耐えうる頑強なワークウェアとしてのアイデンティティを確立する。リベットで補強されたインディゴ生地は、寒風を遮る防壁ではなく、岩肌や機械の摩擦から身を守る実用具に過ぎなかった。
時代が下り、1950年代の銀幕でジェームズ・ディーンが映画『理由なき反抗』で見せた反逆の佇まいは、デニムを一気に若者文化の旗印へと押し上げた。無骨な労働着から、自由と反骨精神を象徴するアメリカンカジュアルの中核へ。だが、当時の若者たちにとっても、冬場のデニムは寒さとの戦いそのものだった。その冷たさすらも「やせ我慢の美学」として受け入れられていた時代から、現代の機能主義へのシフトは実に劇的だ。