昭和の怪物が仕掛けた保守合同の罠!三木武吉の冷徹な権力奪取劇
保守合同の成立において最大の壁となったのは、自由党を率いていた緒方竹虎との関係だった。名門政治家として信望の厚かった緒方に対し、三木は硬軟織り交ぜた交渉術で迫る。妥協を拒めば共倒れになるという冷徹な現実を突きつけ、心理戦で相手を圧倒していった。
両者の極秘会談では、政権の枠組みや総裁人事などを巡る緊迫した駆け引きが展開された。三木は感情論を徹底的に排除し、数と勢力の力関係を正確に見極めながら、緒方側の譲歩を引き出すことに成功する。相手の弱みを突きながらも逃げ道を完全に塞がない老獪な手練手管は、まさに修羅場を経験した者だけが持つ政治的嗅覚だった。