沢田研二と伊藤エミの息子は今|表舞台に姿を見せない長男の真実
一人氏の生い立ちを語る上で避けて通れないのが、1987年に成立した両親の離婚だ。当時、沢田が支払ったとされる財産分与・慰謝料の総額は約18億円から25億円とも報じられ、日本芸能界史上最高額として世間を騒然とさせた。豪邸を含めた莫大な資産はすべて伊藤エミさんと息子の一人氏に譲渡されたが、これは沢田研二なりの責任の取り方であり、不義理に対する唯一の償いであったとされる。
女手一つで息子を育て上げたエミさんは、我が子をマスコミの狂騒から守るために細心の注意を払った。有名私立学校へ通わせる際も特別扱いを排し、「普通の男の子」として育つ環境を整え続けた。2012年にエミさんが71歳で病没した際も、一人氏は親族として静かに母を見送り、メディアへの露出や手記の発表といった安易な注目を一切拒絶した。その毅然とした態度は、母から受け継いだ強い誇りを感じさせるものだった。