伝説のパンクから純文学の頂へ!町田康が放つ狂気と笑いの真髄
音楽活動や俳優業を経て、1990年代後半に小説家としてのキャリアを本格化させた町田は、瞬く間に文壇を震撼させた。2000年、文藝春秋から刊行された『きれぎれ』で第123回芥川賞を受賞。河内弁のグルーヴと擬音語・擬態語を縦横無尽に駆使し、鬱屈した自意識と世間のズレを高速で描写するそのスタイルは、既存の純文学の格式を痛快に打ち砕いた。
「町田節」とも称されるその文体は、高尚な文学性と大衆演芸のような笑いが奇跡的なバランスで同居している。純文学という枠組みに閉じこもることなく、日本語そのものを解体・再構成していくダイナミズムは、選考委員のみならず批評家や全国の読者を熱狂させた。