元総務次官・櫻井俊と翔の愛憎劇、父が芸能界を認めた「あの日」

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息子の芸能界入りを知ったとき、父が下した反応は冷徹そのものだった。13歳で自ら履歴書を送って事務所入りを決めた翔に対し、俊氏は強い難色を示した。「学業をおろそかにするなら即刻辞めさせる」という絶対条件が突きつけられ、家庭内には長く張り詰めた空気が漂っていたという。

慶應義塾普通部から大学卒業まで、翔は一度も留年することなく学業とアイドル活動を両立させた。だが、父の心を真に動かしたのは、学歴という免罪符ではなかった。

決定的な転換点が訪れたのは、嵐が国民的グループへと駆け上がり、東京ドームの巨大なステージを数万人で埋め尽くしたコンサートだった。招待席に足を運んだ父は、熱狂の渦の中で汗を流し、観客一人ひとりに誠心誠意向き合う息子のプロフェッショナルとしての姿を目の当たりにする。自らが官僚として公に尽くしてきたように、息子もまた「表現」という形で何万人もの人生に光を与えている。その事実を肌で実感した瞬間、父の胸にあった頑なな壁は音を立てて崩れ去った。

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