遠野なぎこが今も戦う「母の呪縛」——2026年、私たちが彼女の言葉に痛烈に共感する理由
彼女の人生を語る上で避けて通れないのが、摂食障害との壮絶な闘いだ。10代の頃から始まった過食嘔吐は、今も彼女の身体と精神を蝕み続けている。母から突きつけられた「太ったら価値がない」という無言の圧力。それは少女の心を粉々に砕くには十分すぎる刃だった。
「食べること」と「吐くこと」が、彼女にとって唯一の自己防衛だったのかもしれない。自分を傷つけることでしか、生きている実感が得られない。そんな極限状態のなかで、彼女はカメラの前に立ち続けていたのだ。