英彦山の巨岩に呑まれる聖地!天狗が守る高住神社の凄まじい力
高住神社の本殿背後にそびえ立つ巨岩は、見る者を無言にさせる。主祭神として祀られているのは、国土を守護し農耕や牛馬の安全を司る豊日別命(とよひわけのみこと)。だが、この神社を語る上で欠かせないもう一つの存在が「豊前坊天狗」だ。
九州の天狗たちの頭領とされる豊前坊は、人々の善行を称え、悪行を懲らしめる厳格な守護神として畏怖されてきた。社殿の脇を通り、岩肌の裂け目に手を合わせると、風の音に混じって羽音が聞こえてくるような錯覚に囚われる。天狗が腰掛けたと伝わる杉の巨木や、奇岩が連なる境内の景観は、まさに人智を超えた自然の造形美そのものだ。災厄を断ち切り、勝負運を掴み取ろうとする参拝者が絶えない理由が、この岩窟の前に立てば直感的に理解できる。