銀幕を彩るタバコを吸う女優たちの愛用銘柄と知られざる極秘素顔
日本の銀幕史を振り返れば、煙草を自らのアイコンへと昇華させた先駆者たちの姿が思い浮かぶ。筆頭は言わずと知れた桃井かおりだ。独特のアンニュイな口調とともに、指に挟まれた細身のシガレットから漂う煙は、彼女のミステリアスな存在感と完全に同化していた。男性中心だったハードボイルドな世界観に、しなやかで退廃的な女性の美学を持ち込んだ功績は計り知れない。
そのバトンを受け継ぐように、80年代から90年代にかけて独自のスタンスを確立したのが小泉今日子である。アイドルという枠組みを軽やかに飛び越え、自立した大人の女性としての生き様をスクリーン内外で提示してきた彼女。気負いのないナチュラルな手つきで紫煙をくゆらせる姿は、自由と自立のシンボルとして同世代の女性たちを魅了し続けた。