役所広司を名優へ導いた妻・河津左衛子との絆と現在の素顔に迫る
二人の関係性を語る上で欠かせないのが、長年かけて培われた「あうんの呼吸」だ。無名塾時代の運命的な出会いから40年以上が経過した現在も、家庭内における二人の空気感は極めて自然体で穏やかだという。普段の役所は口数が少なく、穏やかな物腰で知られるが、妻の前では時折少年のようにおどけて見せる一面もある。
取材関係者によると、現在の私生活においても、朝の淹れたてコーヒーを片手に交わす何気ない会話や、愛犬の散歩といった素朴な日常のルーティンを何よりも慈しんでいるという。長男である橋本一郎氏も俳優・映画監督として独自の道を歩んでおり、表現者一家としての風通しの良さも際立つ。無名時代の苦楽を共にしたからこそ、世界的な賞賛を浴びる身となっても決して奢らず、互いを一人の自立した人間として敬い続ける姿勢が、夫婦円満の最大の秘訣となっている。