『崖の上のポニョ』その後の真相|宗介との未来と死後世界説を追う
ポニョと宗介を取り巻く大人たちのその後についても、魅力的な伏線が多数張り巡らされています。
物語の終盤、リサは海底のドームでグランマンマーレと二人きりで長い話し合いを行いました。作中では会話の具体的な内容は明かされませんが、グランマンマーレから「ポニョを人間の娘として引き取り、育ててほしい」という依頼を受け、リサがそれを快諾したことは間違いありません。リサは豪快で愛情深い性格そのままに、ポニョを実の娘のように慈しみ、宗介と共に育て上げました。
一方、かつて人間でありながら人間社会に絶望して海へ移住した父・フジモトは、ラストシーンで宗介と固い握手を交わします。「よろしく頼む」と告げたフジモトの表情には、娘を奪われた悔しさではなく、大切な我が子を信頼できる少年に託した父親としての安堵が滲んでいました。その後フジモトは、人間に対する過剰な敵対心を和らげ、海の底からポニョと地上の平穏を静かに見守り続けています。
また、内航一本釣り漁船「耕一丸」の船長である父・耕一も、船団と共に無事に港へと帰還し、崖の上の家で家族揃っての団らんを取り戻しました。