夕方の爆音に悩む住民必読!ムクドリ鳴き声の真相と最新撃退法
耳をつんざくような「ギャーギャー」「キュキュッ」という濁った音。鳥類生態学の視点から解析すると、単なるコミュニケーションを超えた重要な生存戦略が浮かび上がってくる。
鳥類生態学の権威である東京大学名誉教授の樋口広芳氏は、野鳥の鳴き声を「地鳴き」「さえずり」「警戒声(アラームコール)」などに分類し、その行動様式を長年にわたり研究してきた。樋口氏らの知見によれば、ムクドリが夕方に発する独特の甲高い声には、天敵の接近を仲間に知らせる警告音としての役割が強く含まれている。
一羽が天敵の影や危険を察知して鋭い警戒声を発すると、その音が瞬時に群れ全体へと波及する。連鎖反応的に鳴き声が増幅され、街全体を包み込むような大音響へと変化していくわけだ。私たちが「うるさい雑音」と感じているあの音は、鳥たちにとっては命を守るための必死の緊急アラートにほかならない。