新百合ヶ丘リリエンベルグ完全解剖!名品ザッハトルテと予約の裏技
日本におけるウィーン菓子の第一人者として知られる創業者・横溝春雄シェフ。かつてハプスブルク帝国御用達として名を馳せたウィーンの老舗最高峰「デメル(DEMEL)」で、日本人として初めて修業を認められた伝説の職人である。
帰国後、1988年にオープンした「ウィーン菓子工房 リリエンベルグ」の根底に流れているのは、いたずらに華美な装飾を施すフランス菓子とは一線を画す、素朴で力強いオーストリア伝統菓子の真髄だ。素材の持ち味を極限まで引き出し、食べる人の体温に寄り添うような味わい。NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出演した際にも話題を呼んだ「菓子は人を幸せにするためにある」という横溝シェフの愚直なまでの哲学は、今なお厨房の隅々にまで息づいている。