西武の魂・栗山巧が挑む新たな頂!進化する打撃と託された使命
通算2000安打という金字塔を打ち立てた選手であっても、立ち止まることは退化を意味する。多くのベテランが自らの型に固執してフェードアウトしていくなか、彼のアプローチは驚くほど柔軟だ。加齢による肉体の変化や投手の球速アップに対し、力で抗うのではなく、脱力とヘッドの抜き方、そしてミリ単位の始動タイミングの調整で対抗している。
プロ野球の過酷な一軍舞台で生き残るため、ボールを極限まで引きつけて広角へ弾き返す技術は、今なお進化の途上にある。打席内での選球眼は以前にも増して研ぎ澄まされ、相手バッテリーが投じる勝負球をわずかなズレも見逃さず捉えきる。バットの芯で捉える打球の質の高さは、長年培った技術の結晶にほかならない。