五輪と最終予選の苦闘から世界へ!躍進の礎を築いた男たちの足跡
ピッチ外でも、2021年は「プロスポーツ・サッカー産業」のビジネスモデルが根底から覆された年だった。日本サッカー協会(JFA)を取り巻く環境は激変し、地上波テレビ放送が当たり前だったW杯アジア最終予選のアウェー戦放映権をスポーツ専門ストリーミングサービス「DAZN」が独占取得したのだ。
テレビ中継がない事態に当初はファンやスポンサーから戸惑いの声も上がったが、DAZNによる高品質な解説や戦術特化番組、多角的なコンテンツ配信はコアなファンを急速に開拓。さらにABEMAをはじめとするネット配信プラットフォームが台頭し、スマートフォンやタブレットでサッカーをリアルタイム視聴する文化が完全に定着した。
放映権の高騰とメディア消費のデジタルシフトは、日本におけるスポーツビジネスの収益構造とファンコミュニティのあり方を決定的にアップデートさせたのである。