「五番街のマリーへ」歌詞に隠された切ない真実と高橋真梨子の美声
グループの精神的支柱でありリーダーを務めたペドロ梅村の存在なくして、このサウンドの成功はあり得なかった。彼が結成したペドロ&カプリシャスは、単なるバックバンドの域を遥かに越えた、極めて個性的で本格派のラテン・ロック・アンサンブルであった。
コンガやボンゴが刻むパーカッシブなラテン・リズムに、ブラスセクションのアグレッシブなブラスト、そして洗練されたキーボードの旋律。サンタナをはじめとする当時の欧米ラテン・ロックのダイナミズムを歌謡曲のフォーマットへ見事にあてはめた。重厚かつ軽快なバンドサウンドは、半世紀を経た今のクラブフロアやDJブースでも異彩を放つ高い音楽性を誇っている。