萬珍樓點心舗を徹底解剖!門外不出の飲茶と予約の裏技完全ガイド
横浜の港町が異国情緒に沸き立っていた時代から、本物の味を追求し続けてきた株式会社萬珍樓。その歩みは、日本の中国料理史そのものと言っても過言ではない。伝統の重みを背負いながらも、常に時代の一歩先を見据える代表の林兼正氏が貫くのは、「医食同源」の思想を現代に具現化する徹底したクオリティコントロールだ。
特に特筆すべきは、全館を通じて「化学調味料無添加」を貫くストイックな姿勢にある。素材の選定から下ごしらえ、スープの抽出に至るまで、一切の妥協を許さない。旨味調味料で味を整える安易な手法を完全に排除し、豚骨や丸鶏、金華ハムなどを何時間も煮出して取る極上スープ「上湯(シャンタン)」がすべてのベースとなる。林氏の美学は、皿の上の端正な美しさと、食後に広がる身体に染み入るような後味の軽やかさに見事に結実している。