ヴァン・マッコイ『ザ・ハッスル』誕生秘話と早逝の天才が遺した功績
ディスコの旗手として知られるヴァン・マッコイですが、その本質はソウルミュージック史屈指の名プロデューサー・作編曲家でした。幼少期から教会でゴスペルに親しみ、名門ハワード大学で心理学を学びながら音楽活動を本格化させた秀才です。
1960年代から1970年代初頭にかけて、スタイリスティックス(The Stylistics)、グラディス・ナイト&ザ・ピップス、アレサ・フランクリン、プレジデンツなど数多くのソウルアーティストに名曲を提供。甘美で洗練された「スウィート・ソウル」の礎を築いた職人として、業界内ではすでに絶大なリスペクトを集めていました。
しかし、栄光の絶頂期にあった彼を突然の悲劇が襲います。1979年7月6日、ニュージャージー州の自宅で突如倒れ、心臓発作のため39歳という若さで急逝。あまりにも早すぎる天才の旅立ちは、世界の音楽界に計り知れない衝撃と深い悲しみをもたらしました。