パーム覚醒の真相と壮絶な変貌!ハンター屈指の心理戦を徹底解剖
黒髪を乱雑に垂らし、血走った眼光で包丁を握りしめる異様な初登場を忘れる読者はいないだろう。パーム=シベリアは、従来のバトル漫画におけるヒロイン像に対する強烈なアンチテーゼとして姿を現した。自らの血液を対価に水晶を通じて対象の動向を視る能力「淋しい深海魚(ウィンクブルー)」の前身となる念能力は、彼女の偏執的な情動そのものを具現化したものだった。
ヒステリックな言動や愛憎の激しさに目を奪われがちだが、彼女はハンター協会の一員として過酷な試練をくぐり抜けてきた歴戦のプロである。その根底に流れるのは、決して揺らぐことのない一途な忠誠心と、任務遂行に対する冷徹な覚悟だった。歪な感情の奥底に潜む純粋さこそが、読者を惹きつけてやまない引力の源泉である。