血と欲望の古代五輪から現代へ!教科書が隠したスポーツの真実
ギリシャの神々に捧げる平和の祭典――そんな清廉潔白なイメージで語られがちな古代オリンピックも、実際には金と名誉、政治的プロパガンダが渦巻く苛烈な戦場だった。アマチュアリズムなど存在しない。勝利者には国家規模の年金、免税特権、そして現代の数億円規模に匹敵する莫大な報酬が約束されていた。
当然、勝敗をめぐる裏工作や買収も日常茶飯事だった。紀元前の競技場には、八百長に手を染めて科された罰金で建てられたゼウス神像「ザネス」がずらりと並んでいたという。死者が出ることも珍しくなかった格闘競技パンクラチオンに至っては、目つぶしと噛みつき以外は何でもありの凄惨な殴り合い。平和を祈る神事というよりは、都市国家(ポリス)の威信と生存をかけた代理戦争に他ならなかった。