連合赤軍・森恒夫の狂気と最期|獄中自死の真相と未公開手記の衝撃
この陰惨な昭和の記憶を、映画・映像配信業界は繰り返し描いてきた。代表的なのが、若松孝二監督が執念でメガホンを取った映画『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』だ。若者たちがなぜ山岳ベースへと追い詰められ、なぜ仲間を殺し合うに至ったのかを、一切の美化を排して冷徹に描いた傑作である。
一方で、警察側の視点から事件の緊迫感をエンターテインメントとして昇華させた原田眞人監督の『突入せよ! あさま山荘事件』もまた、国家と過激派の衝突を重厚に描き出した。加害者と警察、双方の視点から描かれた映像作品を対比することで、当時の日本社会全体が帯びていた異常な熱量と狂気が立体的に立ち現れてくる。