グリーンランドは実は小さい?メルカトル図法が生む面積の歪み
紙の地図からデジタルスクリーンへと時代が移り変わった今も、Web地図の主役であり続けているのが「Webメルカトル」だ。Google Mapsをはじめ、OpenStreetMapなど主要なオンラインマップサービスは、この標準仕様を採用している。
2000年代初頭に展開されたWebメルカトル開発プロジェクトを経て、国際規格化を担うOpen Geospatial Consortium(OGC)でも公式な座標系(EPSG:3857)として認知されるに至った。最大の理由は、画面をズームイン・ズームアウトした際に交差点の角度が90度に保たれる点にある。正方形の画像タイルで空間を敷き詰めるWeb配信の仕組みと極めて相性が良く、市街地のナビゲーションにおいて建物の形が歪まない利点は、面積の歪みという欠点を上回る利便性をもたらしているのだ。