『すずめの戸締まり』鹿児島の隠された聖地とフェリー航路を徹底解剖
主人公・岩戸鈴芽を演じた原菜乃華のまっすぐで透明感ある声と、宗像草太を演じた松村北斗の気品漂う静かな熱量。二人の声の演技は、南九州の広大な自然やノスタルジックな港町の風景と見事に共鳴していた。
旅の過程で出会う人々や九州の豊かな風土は、単なる背景にとどまらず、物語の心理描写そのものとして機能している。RADWIMPSが手がけた劇中歌や緻密な音響設計も相まって、鹿児島のモデル地に立つと、どこからかあの印象的な旋律が聞こえてくるような錯覚さえ覚える。