スト缶が売り場から消える?撤退の真相と激変する酒類市場の行方
ストロング系の縮小と反比例するように、急成長を遂げているのがRTD(Ready to Drink)市場の新領域だ。アルコール度数0.5%〜3%未満の「微アルコール」や、本格的なバー品質を再現したノンアルコールスピリッツが売り場を埋め尽くしている。
各社が注力するのは「飲めないから飲む代用品」ではなく、「美味しいから進んで選ぶオルタナティブ」としての体験設計だ。果皮の苦味やスパイスの風味、発酵技術を駆使した複雑な味わいなど、アルコール分が極めて低くても満足感を得られる製品が続々と登場している。
この市場には、従来の酒造メーカーだけでなく新興のスタートアップや海外ブランドも参入。居酒屋やバーの現場でも、アルコール度数を自由に選べる「スマートドリンキング」対応メニューの導入が標準化しつつある。酔うこと自体が目的だった時代から、シーンや気分に合わせて度数を自由にコントロールする時代へ。市場は確実に次のステージへと足を踏み入れた。