スクリーンを射抜く広瀬すずの横顔、完璧なEラインと演技の凄み

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少女から大人の表現者へと脱皮する過程で、彼女の横顔はさらに複雑な色彩を帯びていく。その決定打となったのが、李相日監督による重厚なヒューマンドラマ『流浪の月』だ。

過去に傷を抱え、社会の偏見に晒されながら生きる主人公・更紗。逆光の中で捉えられた彼女の横顔は、まるで彫刻のように研ぎ澄まされていた。言葉にできない悲痛な叫び、誰にも明かせない秘密、そして微かな希望。それら相反する感情が、引き結ばれた口元と、微かに震える睫毛の影だけで表現されていた。

日本映画において、これほどまでに光と影のコントラストを引き受けることのできる女優が他にいただろうか。過度な身振り手振りを排し、ただ横を向いているだけで観客の胸を締めつける。彼女の横顔は、シリアスなドラマを成立させるための強力な演出装置となっている。

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