大阪ミナミの迷宮・桜川アポロビル激動の全貌と再開発の舞台裏
外観の重厚さに圧倒されながら一歩足を踏み入れると、そこには外の喧騒とは完全に切り離された別世界が広がる。現在のフロア構成は、長年営業を続ける老舗店舗と、独自の活路を見出す新たなテナントが同居する複雑なグラデーションを描いている。
低層階には長年この地を支えてきたナイトエンターテインメント産業の拠点が根を張り、妖艶な光を放つ。一方、上層階や奥まった区画には、音楽スタジオやプライベートサロン、さらには独特の世界観を持つアトリエスペースが静かに息づく。ビル内部を取材すると、空き区画の利活用を巡る新たな動きも散見され、レトロフューチャーな空間を求める若い世代の流入が局所的な活気を生み出していた。