松田聖子と中森明菜の激震:確執の深層と幻の共演プロジェクト
長年メディアによって消費されてきた「不仲説」「確執報道」。その実態はどこにあったのか。複数の元レコード会社幹部や関係者の証言を丹念に追跡すると、衝撃的な事実が浮かび上がる。世間が信じ込んだ激しい対立の多くは、熾烈なプロモーション競争を繰り広げていたレコード会社同士の代理戦争であり、本人たちの間にはむしろ、トップを走る者同士にしか分かち合えない孤独と共感が存在していた。
実際、ある時期、水面下で極秘裏に進められていた「幻の共演プロジェクト」が存在した。両者のレコードレーベルの垣根を越え、デュエット曲のリリースと東京ドームでのダブル座長公演を行うという構想だ。当時としては前代未聞の企画であり、デモテープの選定やスケジュールの仮押さえまで進んでいたという。しかし、事務所の移籍問題や予期せぬトラブル、さらには音楽業界内の複雑なパワーバランスによって、この歴史的プロジェクトは土壇場で白紙撤回された。幻に終わったこの共演劇の全貌こそ、昭和歌謡界の絶頂と翳りを象徴する最大のミステリーである。