価格破壊王・中内功の栄光と挫折 ダイエー帝国崩壊の未公開真相

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中内の野望はスーパーマーケットの枠内に到底収まらなかった。1980年代後半、南海ホークスを買収して「福岡ダイエーホークス」を誕生させ、福岡ドーム(現みずほPayPayドーム福岡)を建設。万年Bクラスだったチームを常勝軍団へと育て上げ、九州のファンを熱狂させた手腕は、スポーツビジネスの先駆例として語り継がれている。

また、自らの理念を後世に伝えるべく、神戸の地に「流通科学大学」を設立。流通を学問として体系化し、次代を担う人材を育成することに情熱を注いだ。ホテル、金融、コンビニエンスストア(ローソン)と、中内が広げた事業の裾野は生活文化の全領域に及んだ。

だが、この過剰な多角化こそが帝国の命取りとなった。本業のスーパー事業で稼いだキャッシュが、ドームやリゾート開発の膨大な赤字に吸い取られていく。震災被害やバブル崩壊の余波が重なり、拡張を宿命づけられた巨大コングロマリットは、自らの重みに耐えきれず破滅への坂道を転がり落ちていった。

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