是枝監督×役所広司『な な ふく』独占スクープ!世界配信の裏側
メガホンを取る是枝裕和は、家族や社会の周縁に置かれた人々を慈しむような眼差しで描き続けてきた。だが、その視線は常に社会の制度的矛盾を冷徹に見据えている。今回、彼がタッグを組むのは役所広司。二人の邂逅は、必然でありながらどこか危険な香りを漂わせる。
役所が演じるのは、聖と俗、慈愛と冷酷さの狭間で揺らぐ多面的な人物像だ。キャメラの前に立つ彼のわずかな沈黙一つで、劇空間の空気が張り詰める。「役所さんの佇まいだけで、説明的な台詞がすべて不要になった」と監督自身が周囲に漏らした逸話は、この協働がいかに濃密な化学反応を生み出しているかを物語っている。