実在するトトロのバス停はどこ?全国の聖地を巡る熱狂と撮影の裏技
実在する聖地として外せないのが、大分県佐伯市(ととろバス停)だ。旧宇目町の大字南田原、山あいの集落に位置するこの場所は、もともと「轟(ととろ)」という実在の地名に由来して大分バスの停留所として設置された。
映画のヒット以降、誰からともなく手作りのトトロやサツキとメイの看板が置かれ始め、小さな待合所は瞬く間に全国のファンが訪れる名所へと変貌した。2013年に路線バスが廃止されるという過疎地の現実に直面しながらも、地域住民の手によって待合所や看板は保存され、現在はコミュニティバスの停留所および観光拠点として息づいている。
隣接する「トトロの森」と呼ばれる小さな広場には、木工作家や地元有志が手掛けた小さな森の生き物たちが並ぶ。自治体が巨額の予算を投じた開発ではなく、地域住民の愛着とファンの善意の積み重ねが、ひとつの文化遺産を維持している好例といえる。