生放送の裏側で何が?ショップチャンネル『嫌いなキャスト』論争から見る、令和の視聴者が求めるリアルと売り手のジレンマ
テレビショッピングは、あらかじめ編集されたCMとは決定的に異なります。編集なしの生放送。キャストのちょっとした言い淀み、表情の曇り、ゲストへの態度がすべてリアルタイムで全国に配信されます。視聴者は、まるで自分のリビングにそのキャストが立っているかのような錯覚を覚えます。この「疑似的な距離の近さ」こそが、親近感を抱かせる要因であると同時に、一度ボタンを掛け違えると強烈な嫌悪感へと変わる原因なのです。
特に長時間の視聴が習慣化しているヘビーユーザーほど、キャストの細かな癖や話し方に敏感になります。「またこの人か」という飽きが、いつしか拒絶反応へと変化していくプロセスは、生放送メディア特有の現象と言えるでしょう。