上田慎一郎が放つ最新作の全貌!カメ止め超える狂気の撮影秘話
上田監督の原点を辿れば、専門学校ENBUゼミナールのシネマプロジェクトという、極めてパーソナルかつインディペンデントな実験場に行き着く。限られた予算、無名のキャスト、手持ちカメラのブレ。だが、制約の多さは彼にとって足枷ではなく、アイデアを爆発させるための起爆剤に過ぎなかった。
その後、映画界の巨人である東宝をはじめとするメジャー配給との協業を経ても、インディーズ映画特有のDIY精神が薄れることはなかった。巨額の製作費に魂を売ることなく、巨大資本のシステムを逆手に取って自らの作家性を拡張してみせる。商業主義と作家性のせめぎ合いを軽やかにサバイブするその姿勢こそが、彼を特別な存在たらしめている理由だ。