山口組分裂の終着点と最新勢力図:裏社会で進行する警察包囲網の真相
組織の屋台骨を揺るがす最大の敵は、警察でも敵対組織でもなく「老い」だ。構成員の半数以上が50代以上を占め、70代の現役幹部も珍しくない。かつて繁華街を闊歩した武闘派たちも、いまや持病の通院や介護問題に直面している。
若者のヤクザ離れは決定的だ。リスクばかりでリターンが望めない伝統的組織に加入する若者は皆無に等しい。その間隙を縫うように台頭したのが、SNSで離合集散を繰り返す「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」である。彼らは固定されたヒエラルキーを持たず、ヤクザの上部組織に上納金を納めることもない。既存組織の統率力は急速に無力化している。