殺人教師報道の嘘と真実!『でっちあげ』実話の全貌と法廷闘争
なぜ、これほど稚拙な嘘が社会を巻き込む巨大スキャンダルへと膨れ上がったのか。最大の引き金を引いたのは、教諭を守るべき立場にあった福岡市教育委員会だった。
保護者から抗議を受けた福岡市教育委員会は、事態の沈静化を最優先にするあまり、教諭本人への十分な聞き取りを行わないまま処分へと突き進んだ。「学校側に落ち度があった」と早々に頭を下げ、事実関係の調査を放棄したまま教諭を停職処分に処したのだ。
行政組織の保身が、無実の教員を「公認の加害者」へと仕立て上げた。教育委員会が下した性急な処分発表は、メディアに対して「この教諭は本物の悪人である」という決定的なお墨付きを与える結果となった。