サザエさんの生みの親・長谷川町子の生涯!独身の真相と激動の素顔
長谷川町子は1992(平成4)年5月27日、心不全のため72歳で静かに息を引き取りました。「葬儀は密葬とし、死去の事実は納骨まで公表しないように」という本人の遺志に従い、訃報が世間に知らされたのは火葬を終えた後のことでした。しかし、静かな旅立ちから約1年後、日本中を震撼させる前代未聞の凶悪事件が発生します。
1993年3月、世田谷区内の寺院にある長谷川家の墓所から町子の遺骨が骨壺ごと持ち去られ、姉妹社に対して現金数千万円を要求する脅迫状が送りつけられたのです。これが世にいう「長谷川町子遺骨盗難事件」です。卑劣極まりない犯行に世論は激怒し、警視庁は威信をかけて捜査を開始。犯人が指定した身代金の受け渡し場所で張り込みを行い、同年4月に犯人の男を逮捕。遺骨は無事に回収され、家族の元へと戻されました。
また、町子の没後に注目を集めたのが莫大な遺産相続の行方でした。町子が遺した総資産は数十億円規模にのぼり、生前から準備されていた美術品や著作権の管理体制に基づき、大半が財団法人(現在の長谷川町子美術館)へと寄贈されました。1993年に姉妹社が解散した後は、作品の著作権管理も美術館が設立した会社へと一本化され、今日に至るまで厳格に保護されています。