三点リーダーの正しい使い方!2マスルールと入力術を徹底解説
書籍や雑誌を手がける出版業界には、古くから厳格に守られてきた不文律が存在する。それが「三点リーダーは必ず2マス(2文字分:……)連ねて使う」という作法だ。1マスだけの「…」は校正段階で真っ先に赤字が入る対象であり、原稿用紙の時代から続く組版の黄金律として受け継がれている。
なぜ奇数の1マスではなく、偶数の2マスなのか。理由は視覚的なバランスにある。日本語の正方形のマス目において、中央に点が3つ並ぶ記号が1つだけポツンと置かれると、前後の文字との間に不自然な空白が生じて視線が引っかかる。2マス並べて6つの点を連続させることで、読者の視線は途切れることなく滑らかに「長い沈黙」や「思考の深まり」を追体験できるのだ。現代のデスクトップパブリッシング (DTP) 環境においても、自動組版システムはこの2マスルールを前提に文字間(カーニング)を美しく調整している。