日航機墜落事故の真相:41年目の2026年に問う「原因」の深層と消えぬ疑問
1987年に航空事故調査委員会(現・運輸安全委員会)が公表した最終報告書によると、事故の主因は客室後部に位置する「後部圧力隔壁」の破損とされている。
話は事故の7年前にさかのぼる。1978年、同機は大阪・伊丹空港で尻もち事故を起こした。その際、損壊した圧力隔壁の修理を担当したのは製造元である米ボーイング社だった。しかし、修理作業において本来接続すべき金属板(スプライス・プレート)が二枚に切断され、強度が著しく低下する不適切な施工が行われた。
飛行を重ねるごとに加圧と減圧が繰り返され、金属疲労が進んだ。そしてあの8月12日、高度約7,200メートルで隔壁が破綻。客室内の空気が一気に後部へ噴き出し、垂直尾翼の大半を破壊したとされる。これが事故調が導き出した「物理的メカニズム」の骨子である。