東京メトロ半蔵門線でアスベスト懸念が再燃 駅改修工事で浮き彫りになった「見落とし」と地下空間の死角
発覚のきっかけは、終電後の深夜帯に行われていた駅構内の配管交換作業だった。作業員がホーム天井裏の点検口を開けた際、防音・断熱用として吹き付けられていた資材の一部に劣化と剥落の痕跡が見つかったという。専門機関による緊急の検体分析を行った結果、角閃石系アスベストが高濃度で検出された。
通常、駅空間のアスベストは施工後に薬剤で固める「封じ込め処理」や「囲い込み」が施されている。だが、半蔵門線の該当区間では、長年の列車の振動や湿気の影響により、被覆材が徐々に剥がれ落ちていた可能性が高い。関係者によると、定期点検の視線が届きにくい構造上の「隙間」が長期間見過ごされていた恐れがある。