犬と猫の寿命はどこまで延びる?最新統計と健康寿命を劇的に延ばす鍵

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シニア期を迎えた猫の死因において、常にトップに君臨し続けてきたのが慢性腎臓病だ。5歳を過ぎた頃から徐々にネフロンが破壊され、15歳以上の猫の実に3割以上がこの病に苦しむ。長年「不可逆的で治療法がない」と諦められていたこの難病に、根本的な治療の光明をもたらしたのが、東京大学名誉教授で現在はAIM医学研究所を率いる宮崎徹教授による血液タンパク質「AIM(Apoptosis Inhibitor of Macrophage)」の機能解明である。

本来、体内で生じた細胞の死骸や老廃物は、AIMが目印となることでマクロファージに貪食・除去される。しかし猫のAIMは遺伝的にIgM抗体から離れにくく、腎臓の尿細管に詰まったゴミを掃除できない。その結果、老廃物が蓄積して腎機能が不可逆的に破壊されていくメカニズムが突き止められた。現在進められているAIM製剤の創薬は、小動物臨床獣医学の世界にパラダイムシフトを起こしつつある。

対症療法としての点滴や吸着剤投与に終始していた従来の医療から、病因そのものをブロックする分子標的アプローチへの転換。この治療薬が実用化されれば、猫の平均寿命が20歳〜30歳に達する可能性すら現実味を帯びて語られている。

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