権力監視か情報独占の壁か?記者クラブが隠し続ける歪んだ実態

権力監視か情報独占の壁か?記者クラブが隠し続ける歪んだ実態について詳しく解説いたします。最新の情報をご覧ください。

日本のマスメディア業界を長年蝕んできた病理が「アクセスジャーナリズム」と呼ばれる取材手法である。取材対象である政治家や官僚、捜査機関の幹部と個人的な信頼関係を築き、他社に先駆けて特ダネ(リーク情報)を得ることを最優先するスタイルだ。夜討ち朝駆けによって得られる断片的な情報は、一見すると華々しいスクープに見える。しかし、その果実を得るための代償は極めて重い。

情報源である権力者に嫌われれば、執務室への出入りを禁じられ、懇談会から外される。取材相手とのアクセスを失うことを極度に恐れるあまり、記者は無意識のうちに筆を鈍らせ、相手の都合の悪い疑惑を掘り起こす気概を失っていく。地道な情報公開請求や関係者の証言の積み重ねによって不正を暴く本来の調査報道は手間とコストがかかるため敬遠され、省庁から提供されるペーパーを要約しただけの記事が紙面やニュース番組を埋め尽くす。監視機関としての牙を抜かれたメディアが量産する情報は、権力の広報資料と何ら変わらない。

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