鉛筆で描く木が劇的変化!初心者が知るべきプロの立体感演出法
スケッチや風景画において木を描く場合、木そのものを主役にするケースだけでなく、建物や人物を引き立てる背景として配置する場面も多くあります。背景としての木を描く際は、画面全体の奥行きを演出する「空気遠近法」の適用が鍵を握ります。
画面の手前に位置する近景の木は、3B〜4Bなどの柔らかく濃い鉛筆を使い、葉の輪郭の凹凸や幹の凹凸、明暗のコントラストをクッキリと強調します。鑑賞者の視線を引き込むため、ディテールの情報量を意図的に多く配置するのが定石です。
対して、中景から遠景に位置する木々は、距離が離れるほど空気の層によって輪郭が曖昧になり、明暗の差も小さくなります。遠くの木を描く際は、H〜HBなどの硬めの鉛筆を用いて筆圧を抑え、細部を描き込まずにシルエットと淡いトーンだけで表現します。手前を強く、奥を淡くぼかす明確な描き分けによって、平坦な画用紙の中にどこまでも広がる空間の深みが現れます。