漆黒醤油と極太麺が放つ魔力!大阪・高井田ラーメンの真実と現在
歴史を紡いできた老舗から新世代の旗手まで、高井田系と一口に言ってもその表情は店ごとに異なる。食べログの百名店常連やラーメンWalkerの紙面を賑わす名店たちを比較すると、それぞれの哲学がくっきりと浮かび上がる。
元祖の「光洋軒」は、醤油の角を適度にいなし、出汁の甘みと旨味がじんわりと広がるクラシカルな味わいが特徴だ。薄切りの赤身チャーシューがスープによく馴染み、どこかノスタルジックな優しさを感じさせる。
対する「住吉」は、より無骨でダイレクトな醤油のインパクトが際立つ。濃いめのタレに太ネギが山盛りにされ、昔ながらの労働者たちの味覚を今に伝えるパンチ力がある。この2軒を食べ比べるだけでも、スタイルの幅広さに驚かされるはずだ。
そして、このローカルな味を大阪市内や全国区へと押し広げた立役者が「麺屋7.5Hz」だ。強烈な醤油感と胡椒のスパイシーさを前面に押し出し、現代的なキレ味にブラッシュアップ。カウンター席で一心不乱に太麺をすする若者たちの姿は、伝統が今なお生きている証拠だ。