伝説の歌姫・山口百恵の現在地!キルト作家としての素顔と家族愛
現在の彼女を語る上で欠かせないのが、キルト作家「三浦百恵」としての精力的な創作活動だ。引退後、静寂のなかで針と糸を手に取り始めた彼女は、いまやキルトアートの分野で独自の境地を切り拓いている。作品展に足を運ぶ愛好家たちが目撃する近影には、派手な装飾を排した上質な装いに、穏やかで澄んだ眼差しをたたえる一人の表現者の姿がある。
膨大な時間をかけて緻密な幾何学模様や自然の息吹を縫い込む作業は、かつて過密なスケジュールの中で魂を削って歌っていた日々とは対極にある。針目を一つひとつ重ねる地道な手仕事に、彼女は自らの内面を投影してきた。展示会場で見せる凛とした横顔は、スポットライトを浴びていた十代の頃よりもさらに深みを増し、訪れる人々を静かに圧倒している。