現代の歌舞伎界を牽引する十代目・松本幸四郎の原点――なぜ今、彼の「若かりし日の伝説」がSnsでバズり続けているのか?

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彼のキャリアを語る上で絶対に外せないのが、劇団☆新感線とのコラボレーションだ。特に『阿修羅城の瞳』での病葉出門(わきばずりはもん)役は、演劇界に凄まじい衝撃を与えた。伝統的な歌舞伎の様式美と、小劇場のエネルギッシュでスピーディーな演出が見事に融合したこの作品で、彼は自らの殻を完全に突き破った。

汗まみれになりながら刀を振り回し、狂気を孕んだ瞳で舞台を駆け抜ける姿は、それまでの「お行儀の良い御曹司」というイメージを完全に払拭した。古典の技術をベースに持ちながら、現代演劇の最前線で泥臭く闘う姿勢。この時期の挑戦が、彼の表現力に圧倒的な深みを与えたのは間違いない。

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