銀山温泉から極上米沢牛まで!山形が旅人を魅了し続ける真の理由
標高1,800メートル級の山々が連なる蔵王連峰。冬になると、日本海からの季節風がアオモリトドマツに過冷却水滴を吹き付け、世界的にも稀有な「アイスモンスター」こと樹氷群を作り出す。ゴンドラの窓越しに見下ろす無数の白い巨人は、自然の造形美という言葉すら生ぬるいほどの威容を放つ。
山麓に湧き出る蔵王温泉は、開湯1900年の歴史を誇る日本屈指の強酸性硫黄泉だ。ピリッとした肌触りと独特の湯の香が、長旅で強張った身体の芯をじんわりと解きほぐす。厳しい寒風に晒されたあとの湯浴みは、まさに至福のひとときにほかならない。
春から秋にかけての表情も見事だ。エメラルドグリーンの湖面が神秘的な輝きを放つ「御釜」周辺では高山植物が咲き誇り、秋には山肌全体が燃えるような紅葉に包まれる。季節ごとに表情をがらりと変えるダイナミズムが、リピーターの足を途絶えさせない理由だ。