異彩放つ書評家・西田藍の現在地|タレントとSf文学批評の交差点
カルチャーアイコンとしての認知が広がるなか、彼女が本格的に文芸の世界へ舵を切る契機となったのが、早川書房が発行する老舗専門誌『S-Fマガジン』をはじめとする文芸媒体への寄稿だった。
幼少期から培われたSF文学への造詣は極めて深い。難解なスペキュラティブ・フィクションから現代のスペースオペラまで、膨大な読書量に裏打ちされた論考は、目の肥えたSFファンをも唸らせた。彼女の書評・文芸批評は、単なるあらすじの要約や表面的な感想にとどまらない。作品が内包する社会性や人間の根源的な孤独、そして未来への問いかけを、鮮やかな筆致で解き明かしていく。