夜中に突然の大悲鳴!夜驚症の原因と夢遊病との違い・最新対処法
夜間に起こる異常行動の中でも、専門用語で「夜驚症(睡眠時驚愕症)」と呼ばれるこの状態は、睡眠の周期と深い関わりがある。人間は入眠直後、急速に深い眠りである「ノンレム睡眠」に入る。このノンレム睡眠の最も深いステージから、脳の一部だけが中途半端に覚醒することで発作的なパニック行動が引き起こされるのだ。
しばしば混同されるのが「夢遊病(睡眠時遊行症)」である。どちらも「睡眠時パラソムニア(睡眠時随伴症)」に分類されるが、行動パターンや表情には明らかな違いがある。夢遊病は歩き回ったり家具を触ったりといった目的のあるような行動を淡々と行うのに対し、夜驚症は強い恐怖感に伴う大声の叫びや自律神経の過剰興奮(発汗、頻脈、呼吸窮迫)が前面に出る。また、金縛りや悪夢のように「怖い夢を見て覚醒する」現象とは異なり、本人の中に夢の記憶すら残らない点が大きな特徴である。