糸が消える!たてまつり縫いの正しい縫い方とプロの裾上げ補修術
完璧な仕上がりを得るためには、縫い始める前の準備が8割を占めます。まず用意すべきは、生地の色に極力近い手縫い糸と、細めで通りの良い針です。糸は1本取りで使用し、長すぎると途中で絡まりやすいため、指先から肘までの長さ(約40cm)にカットするのがプロの鉄則です。
具体的な手順は以下の通りです。
まず、布端を1cmほど内側に折り込み、アイロンでしっかりと折り目をつけます。次に、折り返した布端の内側から針を出し、玉結びを布の間に隠します。ここからが最大のポイントです。折り目のすぐ真下にある本体生地の織り糸を、針先でわずか1〜2本だけ「ちょん」とすくいます。そのまま直角(たて方向)に上へ針を向け、折り返した布端のキワに針を刺し通します。
この動作を約5mm〜8mmの間隔で繰り返していきます。針を刺す角度を生地に対して常に垂直に保つことで、裏面の糸がまっすぐ縦に並び、表側には目立たない極小の点が刻まれるだけになります。